ピエール・アンタイは1964年、パリ生まれ。11歳よりチェンバロを習い始める。アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事した後、1982年ブルージュ国際チェンバロコンクールで2位を受賞。
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ピエール・アンタイは天才肌とも言える驚異的なチェンバロ奏者である。チェンバロを音楽的目的のために自由自在に操る様は、チェンバロという楽器がもつ可能性を最大限に引き出し、古い時代の音楽をまさに現在に蘇らせる。
チェンバロのソロコンサートで一時も飽きさせないその演奏能力において、彼は世界第一級のソロ奏者であることに間違いはない。
時折ヨーロッパのあちこちで開かれる講習会での教授においては、かなり直感的で、「向こう側の世界」からインスピレーションを得た、別側面からの気づきを与えてくれる。玄人向きのレッスンであろう。気まぐれなところがあるため、その点も加味して、レッスンのタイミングも大切にしたい。
イタリア・ミラノでの講習会。英語でのレッスンも可。
チェンバロ学習の上級者であれば、コンサートにせよ、講習会にせよ、ぜひ一度生身のピエールの会ってみることで、新たなチェンバロ学習の可能性が開かれることだろう。
ミラノの講習会